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「微笑む人」貫井徳郎
貫井 徳郎
実業之日本社
¥ 1,575

JUGEMテーマ:読書


エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。
犯人の仁藤は世間を騒がせ、ワイドショーでも連日報道された。
この事件に興味をもった小説家の「私」は、ノンフィクションとしてまとめるべく関係者の取材を始める。
周辺の人物は一様に「仁藤はいい人」と語るが、一方で冷酷な一面もあるようだ。
さらに、仁藤の元同僚、大学の同級生らが不審な死を遂げていることが判明し……。
仁藤は本当に殺人を犯しているのか、そしてその理由とは!?
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| 本:な行(貫井徳郎) | 11:02 | comments(0) | trackbacks(1) |
「灰色の虹」貫井徳郎
JUGEMテーマ:読書


身に覚えのない殺人の罪。それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。彼は復讐を決意した。ほかに道はなかった。強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。ひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、そのリンクを見出した。しかし江木の行方は杳として知れなかった…。彼が求めたものは何か。次に狙われるのは誰か。あまりに悲しく予想外の結末が待つ長編ミステリー。

分厚い本でしたが、一気に読んでしまいました。

まず最初に殺人犯として逮捕された江木雅文が復讐を始めるという所から物語が始まります。そして江木を逮捕した刑事、検事、弁護士に裁判官の仕事っぷりや人間性がかかれ、そして何者かに殺される。弁護士が殺された時点で、それまでバラバラだった刑事、検事の死亡が江木が起こしたとされる殺人事件につながるのです。それを見つけた山名という刑事が江木を追う。
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| 本:な行(貫井徳郎) | 22:04 | comments(2) | trackbacks(2) |
「明日の空」貫井徳郎
貫井 徳郎
集英社
(2010-05-26)

JUGEMテーマ:読書


両親は日本人ながらアメリカで生まれ育った栄美は、高校3年にして初めて日本で暮らすことに。「日本は集団を重んじる社会。極力目立つな」と父に言われ不安だったが、クラスメイトは明るく親切で、栄美は新しい生活を楽しみ始める。だが一つ奇妙なことが。気になる男子と距離が縮まり、デートの約束をするようになるが、なぜかいつも横槍が入ってすれ違いになるのだ。一体どうして―?栄美は、すべてが終わったあとに真相を知ることになる。

2時間くらいかな。あっという間に読めました。主人公のエイミーと一緒に「えぇ!?!?」っと驚き、もう一度最初から読んでみたら「あぁ、なるほどね」って思える部分がいっぱい。読んだ後、ある人物の想いを考えるとジーンとします。

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| 本:な行(貫井徳郎) | 22:24 | comments(2) | trackbacks(1) |
「後悔と真実の色」貫井徳郎
JUGEMテーマ:読書


あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。若い女性を襲い、死体から人指し指を切り取る連続殺人魔「指蒐集家」が社会を震撼させている。警察は、ネットでの殺人予告、殺害の実況中継など犯人の不気味なパフォーマンスに翻弄され、足がかりさえ見えない。その状況下、捜査一課のエース、西條輝司はある出来事を機に窮地に立たされていた―。これは罠なのか?被害者たちにつながりはあるのか?犯人の狙いは何か?緻密な構成で不器用に生きる男たちを活写する傑作長編。

前回の「ストロベリーナイト」に続き、またもや警察の話。しかも警視庁捜査一課殺人犯捜査係。ちなみに「ストロベリーナイト」の姫川は十係。こちらの西條は九係。そんな風に同じ職場なのでなんだか話がごちゃごちゃになりました。

鋭い勘を持つが他人に気を配ることをせず「名探偵」と揶揄される捜査一課の西條。その西條の才能に嫉妬し憎しみを燃やす機動捜査隊・綿引。人当たりは良いがつかみ所のない三井に、飄々としているが、懇意にしている新聞記者に奢らせて時々情報をリークしている村越。そんな人たちの視点で語られる物語。そして時々犯人である「指蒐集家」の視点で語られる物語が入ってきます。

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| 本:な行(貫井徳郎) | 20:48 | comments(2) | trackbacks(1) |
「乱反射」貫井徳郎
評価:
貫井 徳郎
朝日新聞出版
¥ 1,890
(2009-02-20)

JUGEMテーマ:読書


幼い命の死。報われぬ悲しみ。遺された家族は、ただ慟哭するしかないのか?良識派の主婦、怠慢な医師、深夜外来の常習者、無気力な公務員、尊大な定年退職者。複雑に絡み合うエゴイズムの果て、悲劇は起こった…。罪さえ問えぬ人災の連鎖を暴く、全く新しい社会派エンターテインメント。

「−44」から始まり「0」をとおり「37」までの物語。分厚いのに先が気になってどんどん読んじゃいました。色んな人が出てくるんだけど、それほどごちゃごちゃにならなかったのが不思議。


ある町に暮らす平凡な市民。過干渉の母親から逃れるために隣町に住んでいる新聞記者・加山聡。自分のこれまでを否定した娘に存在感を認められたい主婦・田丸ハナ。定年後、手持ち無沙汰になり犬を飼い始めた男・三隅幸造。責任を負いたくないのでアルバイトを続ける内科医・久米川治昭。子どもの頃から病弱な大学生・安西寛。市役所の道路課の職員・小林燐太郎。ハナとは井戸端会議友達だけど、ハナの事をお嬢様だと馬鹿にしている主婦・佐藤和代。容姿端麗の妹に振り回される姉・榎田克子。潔癖症の造園業者・足達道洋。それらの日々の生活が「−44」から「−1」まで語られ、「0」で加山の妻と息子の前に街路樹が倒れてきます。息子は街路樹の下敷きになり命を失う。そこから「37」までは新聞記者の父親が実りのない責任者探しをするのです。

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| 本:な行(貫井徳郎) | 20:42 | comments(4) | trackbacks(2) |
「夜想」貫井徳郎
夜想
夜想
貫井 徳郎

事故で妻と娘を亡くした雪籐。生きる気力もなく、ただ仕事をこなす毎日。カウンセリングの北条先生と自分の心の中に出てくる妻だけが心の支え。仕事のミスが重なり、上司から「たるみすぎじゃ」と言われる。そんな時、定期券を拾ってくれた女性が涙して「シンクロしてしまった」と言う。それが天美遥との出会いだった。遙は生まれたときから人の心が見える。両親を亡くし、アルバイト先の喫茶店で時々人から相談を受けていた。自分を理解してくれた遙の役に立ちたいと思う雪籐。

一方、夫に死なれてから女で一つで娘を育ててきた子安嘉子。いい子だった亜由美との関係が最近おかしい。部屋で彼と電話しているのを盗み聞きしていたら「ババア」と怒られ、それ以来ほとんど家によりつかなくなり、とうとう出て行ってしまった。異様なまでの熱意で娘を育て、その熱意が伝わらなかったことが理解できない嘉子は、自分の異常さに気が付かない。

そんな二つの物語が最後の方で絡み合います。
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| 本:な行(貫井徳郎) | 22:34 | comments(10) | trackbacks(4) |
「ミハスの落日」貫井徳郎
ミハスの落日
ミハスの落日
貫井 徳郎

世界5カ国を舞台にした短編集。

どの物語も綺麗に完結していて、読み終わるとズッシリとした雰囲気が残ります。

貫井さん、舞台となった5カ国を取材して描かれたようで、あとがきも興味深かったです。だけど、主人公の名前はカタカナだし、場所は外国なんだけど、どうも登場人物は日本人の顔で想像してしまう、私の想像力の乏しさが悲しい。
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| 本:な行(貫井徳郎) | 20:42 | comments(6) | trackbacks(3) |
「空白の叫び 上下」貫井徳朗
空白の叫び 上
空白の叫び 上
貫井 徳郎
空白の叫び 下
空白の叫び 下
貫井 徳郎

容姿、頭脳ともに凡庸である自分を嫌悪している久藤美也。医者の父、4人目の義母。頭脳明晰でいつも冷静な葛城拓馬。自分を捨てて出て行った母の変わりに祖母と伯母に育てられている神原尚人。14歳の3人はそれぞれ殺人を犯し、ほぼ同時期に少年院に入る事になった。

昨日、今日と長男が熱を出し私も一緒に家にこもりっぱなしでした。そしてこの本を読む…あぁー外出して気分転換したい。読んでいる途中、子供に「どうしたの?怖い顔だよ」って言われました。多分眉間にしわ寄せて読んでいたんだと思います。次に読む本はあまーい、あまーいラブストーリーにしたい。
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| 本:な行(貫井徳郎) | 21:26 | comments(9) | trackbacks(7) |
「愚行録」貫井徳郎
愚行録
愚行録
貫井 徳郎


都内で起きた一家惨殺事件。1年経っても犯人はわからないまま。ライターを名乗る男が、殺された田向夫婦を知っていた人が語る田向夫妻の部分と、不幸な生い立ちの兄妹の妹が兄に語りかける部分。

殺したのは誰か?とかオチはどこに?とかそんな物語じゃないんです。ただただ後味の悪さが残りました。本の表紙からしてそんな雰囲気でしたが…貫井さんのHPに「最悪に不快な読後感を残す話を構想しました」って書いてあります。って事は私はすっかりはまったって訳です。

包丁でメッタ刺しにされて殺された田向夫妻は幸せを絵に描いたような一家だった。夫は早稲田出身、大手ディベロッパーに勤めるいい男。奥さんは慶応卒、若々しく綺麗で、心の澄んだ人。ライターに質問され、昔の彼らを回想する6人の男女は近所の知り合いから親友、大学の同級生、恋人等々。周りがうらやむ二人だからこそ出てくる妬みやひがみ、語る人の劣等感。

そして章の後半部分はこの世でたった一人信頼できる「お兄ちゃん」に妹が過去からの出来事を語っている部分。愛情のない両親、暴力、性的虐待、優しかった祖父の死。そんな事が語られます。

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| 本:な行(貫井徳郎) | 21:54 | comments(10) | trackbacks(8) |
「悪党たちは千里を走る」貫井徳郎


人生をドロップアウトして、今はケチな詐欺師の高杉。舎弟の園田と一緒に田舎成金を騙そうとやってきた。ところが隣の部屋にいた美人の詐欺師に正体をばらされそうになる。気を取り直して次の計画の準備をしていたところ、再びその美人・菜摘子と出会い、仲間に入れざるおえなくなる。着々と準備を進めていたところ、なんととんでもないお荷物が・・・

全体的に軽快なコメディタッチで描かれているのでとてもテンポよく読めました。3人が計画していた誘拐が思わぬ展開をみせ、慌てるふためく姿が面白い。ちょっとありがちな設定だったけど、いいんです。楽しかったから。

誘拐を企てる三人のキャラクターが好きです。主人公の高杉はお人よしで、金のために非情になり切れない三流詐欺師。いつもボケてるんだけど、時々鋭い洞察力を見せます。高杉をアニキと慕う園部は、外見はいかついが頭の回転がちょっと。何も考えていないようで、時々鋭い事を言う。そんな二人の前に現れた菜摘子。頭脳明晰、容姿端麗なんて言葉がぴったり。だけど人生に傷ついてる。そんな3人がテンポよく「ボケとつっこみ」していくんです。

前半部分で詳しくかかれてた巧の両親や警察の陰木や天王寺が途中でいなくなってしまったのが残念。警察は納得したのか?

貫井さん初めて読みました。この本はきっと貫井さんの本の中では軽いんでしょうね…次は「追憶のかけら」を読んでみたいって思います。

| 本:な行(貫井徳郎) | 22:38 | comments(2) | trackbacks(3) |
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