公園で逢いましょう。
三羽省吾
通称「ひょうたん公園」その公園に集まるママたちの現在その場のストーリーと、現在に至るまでの人生が描かれている、連続短編集。
三羽さんの物語、やっぱりいいです。今回はひょうたんのように丸が二つつながった公園。そこに子どもを連れてくるママたち(ひとりはママのピンチヒッターとして子どもを連れてきたパパ)の現在の公園内での立ち位置、そして過去の物語が一人ずつ語られています。
清楚な感じでスッピン、25歳のユウマ君ママ。ブランド物に身を包み、夫が勤める会社の浄水器を買わせようと一生懸命な30代前半のアキちゃんママ。公園に集まるママの仲で新顔で最年長。仕切りやのサトル君ママ。とても優しく、子供達の面倒を見ていてくれるダイちゃんママ。髪の毛は白髪。いつもジャングルジムに腰掛け、ケータイをいじってる20歳の羅々ママ。昼ごはん後に自然に集まり、子供達を自由に遊ばせながら話に花を咲かせる。4月の桜が舞う季節にそれぞれが思うこと。
面白かったのは「アカミス・キュリエ」の双子のパパがひょうたん公園の事をピーナッツパークって呼んでいた事。どうやら公園は東側の分譲マンション郡と西側の古いアパートや公団に住む母親とで棲み分けが出来ていて、それぞれ「あっちがわ」「こっちがわ」と呼んで交わろうとしていないのです。
そうそう、誰かの子供が「○○○○、だいかいてん」と叫ぶのを、それはちょっとと失笑するママたち。意味がわからなくて旦那に「……って卑猥な言葉なの?」聞いてしまいました。ニヤニヤしながら説明してくれました。へぇ〜へぇ〜。でもまったく必要ない言葉だからすぐに忘れそう。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)