翼はいつまでも
川上 健一
川上健一さんの
「ビトウィン」の中に、その「ビトウィン生活」中に10年ぶりに書いた小説について書かれていた。それがこの本。
青森の中学2年生の神山。野球部万年補欠のさえない毎日。ある晩、聞いていたラジオから流れてきたビートルズの「Please Please Me」自分への応援歌だと感じる。理不尽な先生に立ち向かい、体育館で禁止されたビートルズを踊る。初体験に憧れて十和田湖までひとり旅に出る。その十和田湖で斉藤多恵のような魅力的な少女に恋する。雷の中で歌い踊り叫びその気持ちを吐露する。キスすらも出来ずに立ち往生する。
最終章、同窓会で30年ぶりにあったあの頃の仲間達。中川先生の言葉、斉藤多恵の言葉が心にしみました。読んだ後しばらくボーっとしてしまう位いい話でした。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)