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「七夜物語」川上弘美
川上弘美
朝日新聞出版
¥ 1,890

川上弘美
朝日新聞出版
¥ 1,995

JUGEMテーマ:読書


小学校四年生のさよは、母親と二人暮らし。離婚した父とは、以来、会っていない。ある日、町の図書館で『七夜物語』という不思議な本にふれ、物語世界に導かれたかように、同級生の仄田くんと共に『七夜物語』の世界へと迷い込んでゆく。大ネズミ・グリクレルとの出会い、眠りの誘惑、若かりし両親、うつくしいこどもたち、生まれたばかりのちびエンピツ、光と影との戦い……七つの夜をくぐりぬけた二人の冒険の行く先は? 著者初の長編ファンタジー。
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| 本:か行(川上弘美) | 08:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
「天頂より少し下って」川上弘美
JUGEMテーマ:読書


奇妙な味とユーモア、そしてやわらかな幸福感―川上マジックが冴えわたる、極上の恋愛小説全7篇。

1話目で「クーロン」って文字を読んだ時「知ってる!」って思ったんです。初出を見てみるとアンソロジーで読んでるのは『Teen Age』に入ってた「一実ちゃんのこと」、『甘い記憶』に入ってた「金と銀」、『女ともだち』の「エイコちゃんのしっぽ」、『あなたと、どこかへ。』の7「夜のドライブ」そして『恋愛小説』の「天頂より少し下って」7話中5話を読んでいました。覚えてないけど…

どれもこれもすごく良かったし、印象深い言葉がそれぞれにあった。そして以前読んだ時とはまた違った印象だったのが、年を取るってこういうことなのか…って思いました。
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| 本:か行(川上弘美) | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
「東京日記3 ナマズの幸運。」川上弘美
JUGEMテーマ:読書


おおむね楽しい、ちょっぴりさみしい。カラダ半分、ずれている――。カワカミ・ワールドが詰まった、日記シリーズ最新作。2008〜2010年までの3年分を収録。「WEB平凡」の人気連載を単行本化。

「東京日記 卵一個ぶんのお祝い」「東京日記2 ほかに踊りをしらない。」に続く日記シリーズ第3弾です。

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| 本:か行(川上弘美) | 20:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
「パスタマシーンの幽霊」川上弘美
JUGEMテーマ:読書


どば。ばりばり。どかんと恋に陥って、あたしは、しわしわの黒豆みたいになる。「クウネル」の人気連載 深々と心にしみる短篇小説集。

「絶賛を博した第一弾『ざらざら』につづく最新短篇小説集。」だそう。「ざらざら」は読みました。一つずつ、本当に川上ワールドを堪能しました。
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| 本:か行(川上弘美) | 21:14 | comments(2) | trackbacks(1) |
「これでよろしくて?」川上弘美
川上 弘美
中央公論新社
(2009-09)

JUGEMテーマ:読書


原菜月は38歳。結婚生活にさしたる不満もなく毎日を送っていたのだが…。とある偶然から参加することになった女たちの不思議な集まり。奇天烈なその会合に面くらう一方、穏やかな日常をゆさぶる出来事に次々と見舞われて―。幾多の「難儀」を乗り越えて、菜月は平穏を取り戻せるのか!?コミカルにして奥深い、川上的ガールズトーク小説。

「ガールズトーク」かぁ。たしかにちょっと年齢高めの(元)ガールズトークとでも言いましょうか。面白かったです。あぁ、わかるなぁって事がいっぱいあった。
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| 本:か行(川上弘美) | 21:37 | comments(2) | trackbacks(1) |
「どこから行っても遠い町」川上弘美
どこから行っても遠い町
どこから行っても遠い町
川上 弘美
JUGEMテーマ:読書


男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、真夜中に差し向かいで紅茶をのむ「平凡」な主婦とその姑、両親の不仲をじっとみつめる小学生、裸足で男のもとへ駆けていった魚屋の死んだ女房……東京の小さな町で、ゆるやかにつながって生きる人々の、その平穏な日々にあるあやうさと幸福。川上文学の真髄を示す待望の連作短篇小説集。

なんだか一つずつが、そして繋がりがすごく素敵な物語。ちょっと変わっていて、寂しがりやの人たちばかりが住む町ですが、読み終わって心が豊かになる感じがします。

商店街には魚屋や精肉店などがあり、たこ焼き屋「ロマン」と小料理屋「ぶどう屋」がある。バケツでいつも何か洗っているおばさん。恋多き男辰次さんのお隣に住む弥生さんの関係。弥生さんとバケツで洗っているおばさんはお友達だったっけ。占い師の男の人とロマンで働く女性は同じアパートに住んでいる。そしてなんと言っても魚春の平蔵さんと屋上に住む源さん、そしてそれを見守っている奥さん。色々な視点で見るそれぞれの生活がすごく面白かったです。

「長い夜の紅茶」の自分の事をきわめて平凡と言い切る時江さんですが、「難しいお義母さん」といわれている弥生さんによると「それこそ底の知れないところがある」らしく、なるほどそうかもな〜と思いました。弥生さんのところで鍋をやるのですが、時江さんが大根おろしを入れ弥生さんに褒められます。お鍋といえば大根おろしなのか。「夜の光」でも大根おろしでした。今度やってみよう!
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| 本:か行(川上弘美) | 21:29 | comments(6) | trackbacks(4) |
「風花」川上弘美
風花
風花
川上 弘美
JUGEMテーマ:読書


日下のゆりは33歳。システムエンジニアである夫の卓哉と結婚して7年。平穏な日々が、夫に恋人がいるという一本の電話で破られる…。私はどうしたいんだろう?「すばる」2004年1月号から2007年10月号掲載作品。

久しぶりのような気がする川上さんの新刊は夫に不倫された妻の物語。三十代の「のゆり」が実際は母とは13歳違いの弟、「のゆり」からは叔父にあたる、小さい頃から「マコちゃん」「ゆりちゃん」と呼び合う、半分兄のような関係の「真人」と、東京駅の東北新幹線で待ち合わせをして、東北の温泉地へ向かうところから始まります。

夫・卓哉に愛人がいると知ったのは夫の会社の人からの匿名の電話。里美という女性で夫と同じ会社に勤め3年前から関係が続いているというのだ。里美から電話があり会うことに。営業をしているという里美はキッパリとした女性でのゆりが離婚しても卓哉と結婚する気はないし、わかれて欲しいというならそうするが、いくばくかの時間が必要と。夫・卓哉にそのことを話すと卓哉はだんまりを決めたまま。会話のないまま時はどんどんたちます。

まこちゃんの紹介でクリニックでバイトしたり、医療事務の学校に行ったり、そこでであった大学生の瑛二と食事をしたり、のゆりは自分の気持ちがわからないまま日々はどんどん過ぎていきます。
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| 本:か行(川上弘美) | 21:04 | comments(12) | trackbacks(10) |
「東京日記2 ほかに踊りを知らない。」川上弘美
東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))
東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))
川上 弘美
JUGEMテーマ:読書


たんたんと、時にでこぼこ、どこかシュールに、日々は流れる…。不思議で可笑しく、ちょびっと切ない。カワカミさんの、5分の4(くらい)はホントの、日々のアレコレ。『東京人』連載2004年〜2007年分を単行本化。

待ってました!5分の4は本当の話だという川上さんのエッセイ。一駅分歩いてデパートに行ったり、太宰治場が入水自殺した辺りを散歩したり、自転車で坂を下って免許の更新に来たり、川上さん武蔵野に住んでいるんだなって言うのがわかるし、知ってる風景にたたずむ川上さんを勝手に想像してみたりして、すぐ側にいるような感じになりました。
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| 本:か行(川上弘美) | 22:47 | comments(6) | trackbacks(3) |
「真鶴」川上弘美
真鶴
真鶴
川上 弘美

なんだかネットリと濃くて、だけど霧のように掴みどころのない、そんな物語でした。

主人公の京。13年前に夫の礼が突然失踪して、母と娘の百(もも)と一緒に暮らしている。娘との距離。失踪した夫の事。妻と三人の子供がいる彼・青慈との事。時々ついてくる女の事。

遠ざかったり、近づいたり、距離をおいたり、近寄ってみたり。それぞれが京との距離をかえていく。相手との距離に喜んだり、傷ついたり、驚く京。

そして真鶴。失踪した礼が残した日記に書かれていた「真鶴」の文字。あっち側の人、こっち側の人。両方が交差する真鶴。
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| 本:か行(川上弘美) | 22:11 | comments(8) | trackbacks(8) |
「ハヅキさんのこと」川上弘美
ハヅキさんのこと
ハヅキさんのこと
川上 弘美


ページ数が7から8ページの26の短編集。川上さんいわく「エッセイの体裁をとった小説」すごく心地いいです。これは文庫になったら手元に置いておきたいなって思う本でした。

主人公の年齢が高めなのがすごく興味深かった。今の私には「ふーん」「へぇー」「そうなんだぁ」って感じですが、十数年後にはこういう心境になっているのかもしれない、十年後にこの本を手にしたら共感する部分がたくさんあるのかもしれない。そんな事を想いながら読みました。そんな興味深かった話を忘れない為にいくつか…

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| 本:か行(川上弘美) | 20:43 | comments(8) | trackbacks(5) |
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