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「ヤングアダルトパパ」山本幸久
山本 幸久
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-04-29)

JUGEMテーマ:読書


夏休みもあと数日。中学2年生の静男は、生後5ヶ月の赤ん坊を負ぶり保育所を探していた。10以上年の離れた花音と恋をして、優作が生まれた。しかし彼女は幼い父子を残し、消えてしまったのだ。もうすぐ二学期が始まる。急がなきゃ。しかし、中学生の保育所探しはどこからも相手にされない。途方に暮れながらそれでも、静男は優作を守ろうとするのだが…。14歳の父、5ヶ月の息子、幼い父子の、家族物語。


読み始めたら引きこまれてしまい数時間で読んでしまいました。だけど、読み終わって「面白かった」とはいえない内容。大人たちの身勝手さに腹がたちました。


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| 本:や行(山本幸久) | 21:56 | comments(2) | trackbacks(1) |
「失恋延長戦」山本幸久
山本 幸久
祥伝社
(2010-03-11)

JUGEMテーマ:読書


全力で片思い、しちゃいました。苦しくって、ちょっぴりはずかしい…。そんな不器用で切ない日々をかろやかに描く。失恋を経験した全女子と、乙女心を知りたい全男子に贈る、青春ラブストーリー。

「愛は苦手」でアラフォー女性の気持ちを書いていた山本さん。今回は女子高校生(スマップが6人でドリカムが3人だった時代の)の物語です。

16歳、女子高生の米村真弓子は放送部で一緒の同級生・大河原くんに片思いの日々を送っていた。告白したいけどできない、そんな真弓子を見守っているのは5年生の頃から買っている犬らしくない犬・柴犬のベンジャミン。ベンジャミンは真弓子の大切な話し相手。そしてもう一人、真弓子を放っておかない存在が、なぜか彼女をライバル視する同級生のゲロサキこと藤枝美咲。16歳から21歳まで、大河原君に対して一途な気持ちを持ち続ける真弓子の物語。
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| 本:や行(山本幸久) | 20:33 | comments(2) | trackbacks(1) |
「愛は苦手」山本幸久
JUGEMテーマ:読書


20代はみんな私に優しくて、30代も大丈夫と思ってて。でもなんだか、気がついたら前に進めないよ……。高校生になった娘を持て余す彩子、ついに一人で家を買った可憐、ダメで強引で温かかったあの人の死を聞いた静子、よくわからない“愛”ってものを考えてみる茂絵。揺れる彼女たち八人の心を穏やかなユーモアに包んで描く連作集。

8人のアラフォー女性の物語。同世代の女性の物語なんだけど、物語なので色々なタイプの人がいます。一番最初の「カテイノキキ」があまりに平凡な主婦の物語で「なんだか普通かも・今回はあわないのかな?」って心配したんだけど、他の人たちの物語は面白かった。普通のアラフォーの物語なんて、身の回りにあふれているのでそれじゃぁつまらないんだよね。

好きだったのは「たこ焼き、焼けた?」と「象を数えて」
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| 本:や行(山本幸久) | 21:09 | comments(5) | trackbacks(2) |
「床屋さんへちょっと」山本幸久
JUGEMテーマ:読書


宍倉勲は二十代半ばで父が興した会社を引き継いだが、十五年後に敢えなく倒産させてしまった。罪悪感をぬぐえないまま再就職し定年まで働き、もうすぐ「人生の定年」も迎えようとしている。だが、そんな勲の働く姿こそが、娘の香を「会社」の面白さに目覚めさせて―「仕事」によって繋がった父と娘を、時間をさかのぼって描く連作長編。


製菓会社の二代目社長だった宍倉勲は父親の興した会社を守れず倒産させてしまった。その後勤めた繊維会社も定年退職している。娘の香が一人息子の孫を連れて実家に戻ってきている。孫の勇と連れて墓地を観に行くところから物語りは始まります。それから、義息との旅、繊維会社での海外工場視察、娘の家出など、日々がどんどん遡っていく。

最初の章で会社をつぶしてしまうくらい能力がないのかしら、お墓を無理やりかわされそうになり孫に助けられるくらい押しが弱いのかしら、と思ってしまいますが、過去に遡るうちに勲の人柄がわかり、人には向き不向きもあるんだなって思えます。

「床屋さん」がどの話にも出てくる。勲が社長時代にひいきにし、今や香も勇まで利用することになった床屋さん。会社で会議に出席する女子社員が気合を入れるために床屋で顔ぞりをしてもらう。テクノカット発祥の地に出かけた勲夫婦が二人でテクノカットにした事を最終章で知ったときには笑っちゃいました。

子どもの頃、香が父親の会社見学に行った時に泣き出してしまい、「おい、泣くな。笑え。笑ってくれ」「笑えって言われても笑えないよ」「今日、いちばんおかしかったことを思い出せ」の会話。神妙な面持ちで今日一番おかしかったことを思い出す香がにんまりと笑う。そんな親子の姿がすごく素敵でした。そして大人になってもそんな父親の言葉を実行している香が微笑ましかった。
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| 本:や行(山本幸久) | 20:19 | comments(5) | trackbacks(2) |
「シングルベル」山本幸久
山本 幸久
朝日新聞出版
(2009-06-05)

JUGEMテーマ:読書


典型的な草食系男子で結婚興味なしの陽一は、父の策略で3人の女性と見合いをする羽目になる。外資系バリバリ管理職、バンド大好きOL、元人気モデルの中から彼が選んだ女性とは?

独身の子どもたちを持つ親による子どもたちの結婚相手探しのセミナーから物語が始まります。「婚活」ねぇ。「婚活」って言葉に戸惑う私ですが、その「婚活」を親が積極的に支援するとは…だけど子供達はそれほど焦ってない。

絵画修復師として働く陽一と彼の嫁候補の三人の女性、外資系会社の部長職にあるすみれ、会社の仲間とバンドを組む彩子、ハーフで元モデル、今は母親の事務所でマネージャーとして働くカトリーヌ。親の策略によって偶然を装って出会うそれぞれ。陽一が選ぶのは誰なのか?って言うのがストーリーのようですが、色んな人の話がちょこちょこ書かれていて、それぞれに濃いキャラクター。メインだけでなく親や親戚までがインパクト強くて、物語としては面白かったんだけどラストが唐突。「陽一の相手は誰か?」って言うのがわかるラストには「そうだった。婚活がメインの物語だったのか」と思いました。
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| 本:や行(山本幸久) | 22:30 | comments(8) | trackbacks(2) |
「ある日、アヒルバス」山本幸久
ある日、アヒルバス
ある日、アヒルバス
山本 幸久

東京にあるアヒルバスに入社して五年のバスガイド高松秀子(デコ)。頼りにしていた三原先輩が突然退職し、新人バスガイドの教育係に指名されるのだが…。

JUGEMテーマ:読書


山本さんのお仕事本。今回はバスガイドさんです。笑った、笑った。

ガイド中のお客さんにアダナをつけるのですが、老チャットモンチー、サザン、オレンジレンジ、偽伯爵、笑点ご一行にチェキッコ。東京を巡るバスの中での色々な出来事。そして新人5人は女おすぎ、平和鳥、おかっぱ左門、お手玉パティにチェキッコ改めクウ。ネーミングが最高!読んでる私も大体どんな人なのかがわかります。
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| 本:や行(山本幸久) | 20:39 | comments(12) | trackbacks(4) |
「カイシャデイズ」山本幸久
カイシャデイズ
カイシャデイズ
山本 幸久
JUGEMテーマ:読書


内装会社ココ・ファームを舞台に、平社員から社長まで、それぞれの日々の出来事を綴った連作短篇集。

山本さんらしい物語。登場人物が生き生きしてます。そして物語の始まりで3人が5件梯子したのが私が住む街。やるき茶屋!白木屋!?そこから国分寺まで徒歩なら私のうちの前を通ってるじゃないって妄想が膨らんでしまいました。

社員全員に慕われているが酒癖の悪い営業チーフ・高柳(タカさん)、いつも作業着で仕事熱心。自分が施工したところでなくても壊れているところがあると直してしまう施工管理部・篠崎(シノ)。天才肌だが、やることはむちゃくちゃなの設計部・隈元(クマ)。高柳に「女神」と認定された小田。高柳の部下で元DJの石渡(ハヤブサ)。同じく部下で新入社員、ケーオー出身で小田の恋人の橋本(ケーオー)高柳の同期で出世願望の強い江沢(裏のアダナはエザっち)勤続32年で会社の事はなんでもわかっている。統括室室長・大屋。一昔前に流行ったシルバーの壁をいまでもデザインしてクマと対立する水木。個性的な社員の中でも営業の高柳、設計の隈元、施工監理の篠崎の黄金トリオ(魔のトライアングル)を中心に、色々な社員の視点で語られる内装会社の日々。

黄金トリオが仕事をする様子はすごく楽しそうなんです。この会社みんな仕事が好きで、だけどすごくゆるい空気が流れてる。一人だけ「上」を向いてる江沢の空回りっぷりも笑える。社長がかもし出す雰囲気なんでしょうかね。だから「カリスマ社長」になる為の研修に行かされる時なんて「それはやめようよ。この会社のよさがなくなっちゃうよ」って心の中で真剣に反対する私。もちろん社長は私の期待に答えてくれました(笑)
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| 本:や行(山本幸久) | 22:43 | comments(13) | trackbacks(8) |
「渋谷に里帰り」山本幸久
渋谷に里帰り
渋谷に里帰り
山本 幸久
JUGEMテーマ:読書



峰崎稔は富萬食品に勤める32才。小学校卒業とともに引越ししてから、鬼門として一度も足を踏み入れた事のなかった渋谷だが、寿退社する坂岡千明の代わりに渋谷地区担当となる。引継ぎのために千明と一緒にまわる得意先。懐かしい場所、全くかわってしまった渋谷の街並み。そして鬼門となった原因をつくった幼馴染との再会。そんな稔の成長物語。

物語は渋谷あたりをグルグルします。大学時代は渋谷を通って通学していたので、通ってる道や風景は目に浮かびます。主婦になって子供が生まれてみると同じ東京に住んでいながら遠い街です。年に数回夫と待ち合わせして渋谷に飲みに行きますが、行きつけのバーがあるので駅からよそ見もしないでその店へ…そして帰る。それだけです。本の中に「文化会館がなくなって…」って出てきたときにビックリして、夫に「文化会館ってなくなったの?」って聞いちゃったほどです。だから、20年ぶりに渋谷に足を踏み入れて驚く稔と一緒に私も驚いてました。

なんでもない物語なんだけど、すごく読みやすかったです。登場人物がそれぞれ個性的だったし、嫌味な人がいなかったからかな。楽しい読書タイムでした。冬に夏の暑い物語を読むのもなかなかいいものです。
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| 本:や行(山本幸久) | 23:08 | comments(8) | trackbacks(7) |
「美晴さんランナウェイ」山本幸久
美晴さんランナウェイ
美晴さんランナウェイ
山本 幸久

27歳の独身、定職はなく幕間堂という古本屋の店番で日々を過ごす不思議な
叔母さん、美晴さん。その姪にあたる中学生の世宇子が美晴さんとの日常を語ります。
父親の学と母、そして弟の四人家族に美晴さんという五人、そして途中から世宇子の憧れる従兄弟の自由も一緒に祖母の代から長い事住んでいるので、玄関の建てつけが悪くて、時々縁側から入らなければいけないような家に暮らしている。

美晴さんったらスゴイ人なんです。親の葬式だろうと、お見合いだろうと平気ですっぽかす。甥や姪からお金を借り、酔っ払って窓から世宇子の布団に潜り込んだり。そんな自由奔放な美晴さんに困りながらも暖かく見守る家族。

家族それぞれのキャラクターもなかなかです。笑顔でビシっとしめるお母さん。超常現象に興味を持つ弟の翔。お父さんの弟で破産して逃げてしまう勉。勉の息子で世宇子がひそかに憧れている自由。なくなってしまったおばあさんも存在感があります。

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| 本:や行(山本幸久) | 21:01 | comments(19) | trackbacks(13) |
「凸凹デイズ」山本幸久
凸凹デイズ
凸凹デイズ
山本 幸久


デザインの専門学校を卒業した凪海(なみ)は凹組という小さな広告デザイン会社で働く。社員は黒川と大滝の二人の30代の太った男性だけ。ある日慈極園という遊園地の改装リニューアルの為の広告に凪海の描いたキャラクターが採用される事になった。が、採用の条件はQQQという会社の手がけたロゴと組み合わせという事だった。QQQのやり手女社長・醐宮は昔凹組で働き、黒川と大滝には因縁の過去があった。

凪海が語る今、大滝が語る十年前の話が交互に語られます。主人公から脇役、嫌なヤツまでみんな一生懸命なんです。みんなデザインの仕事が大好き。読んでいて清々しい。そして笑いどころも満載!

凪海が語る現在は、読んでいるとお酒が飲みたくなります。夜になればお酒を飲んでいる。QQQに出向し、凹組の二人と会って飲み、醐宮の憂さ晴らしにつき合わされ飲む。醐宮が言う「ウラハラはつまなりことはよく知ってるのね。ちくわぶをいちばんさきに食べるひとって、そういうこと多いの?」には笑いました。私はちくわぶがきらいだから物知りじゃないのか…

大滝が語る過去。バイトの面接に行った「ゴッサム・シティ」で初めて醐宮を見た時から醐宮が気になる。醐宮と同じムサビの2年生のバイト仲間黒川と醐宮の仲が気になる。3人で会社を立ち上げ、仲間なんだけど体は五級に反応してしまう。そんなウツウツした大滝がかわいいです。「ゴッサム・シティ」のシャチョーの「そこをキュイーンと」「いっからいっきにドドーンパと」も笑えます。

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| 本:や行(山本幸久) | 22:28 | comments(16) | trackbacks(11) |
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