チェリー
野中 ともそ
アメリカ育ちのショウタ・13歳は 両親の離婚で母と日本に帰国。 キコクシジョとからかわれ学校では口をきかなくなっていた。そんなショウタが叔父さんから「夏休みに一緒にアメリカに行かないか」と誘われた。 アメリカ北西部のさくらんぼが有名な州にある叔父さんの家。ローンを払い続けているその家に住んでいるのは元妻のお母さん。生活がキツキツの叔父さんとしては元義母に出て行ってもらいたいんだけど、どうやら簡単にはいかないらしい。叔父さんと一緒に見たその家は蛍光のミドリに塗られた家と瓦礫の山。そしてドアの前に現れたのは少女のような人見知りをする70を越えたモリーだった。
すき、すき、すき。こういう物語、大好き。なんだかずっと物語の世界にひたっていたいって思いました。
ショウタが出会ったモリー。格好は「聖なる岡にぶぶんとほびかっていたような黄と黒のミツバチガラのばかでかいシャツに、不可解な色合いの染まったロングスカート。先の広がったゴム靴はアヒルのくちばしに似ている。安っぽいおさがりの服を着せられた子供着ないな格好で、庭はゴミ山(モリー曰く「聖なる丘」)庭一面にポイズンアイビーが茂り、家の中も壁には穴があき(モリー曰く「鳥が家の中に巣を作ってくれないかなと思って」)足の踏み場もないほどの悲惨な状態。裏庭を案内してくれたモリーはカエルを見たい?と聞き、洋服のまま沼の中へバサバサと入っていく。そしてそんなモリーの横には長年の友達、ハーヴェイ・ジュニアが一緒にいる(らしい)。
ショウタはそんなモリーの行動一つずつに驚きます。叔父さんが先に帰ってしまい、チェリーフェスティバルを一緒に過ごし、モリーのお店を作り…そうやってひと夏を過ごしたショウタはモリーにどんどん心惹かれていきます。
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