主題歌
柴崎 友香
第137回芥川賞候補作の「主題歌」「六十の半分」「ブルー、イエロー、オレンジ、オレンジ、レッド」短編3作収録。
柴崎さんの文章。好きです。物語に音楽や写真や絵がいっぱい出てくる。バンドをやっている友達がいて、メジャーデビューしている人よりずっと上手なのに…とかなるほどな〜って思います。そういえば「フライヤー」って言葉は柴崎さんの物語で初めて知ったのでした。
今回は主人公の視点で物語が進む中で、ふらりと他の人の視点になるんです。それがあまり好きじゃなかったな。なにか、意図的にやっていたんだろうとは思うんだけど、ちょっと苦手でした。
「主題歌」はかわいい女の子が好きな実加の日々ですが、私もかわいい子はだ〜〜〜いすき。中学から女子校だったのですが、高校から入ってきた子に「ななの周りってかわいいこばっかりだね」って言われたことがあります。知らぬ間に友達になる子を選んでいたんでしょうね。かわいいこを見るとじーーーーーーっと見つめちゃいます。実加の友達の小田ちゃんのように声をかけて友達になるなんて事は出来ないけど、とにかくじーっと観察します。
女の子限定カフェ。日にちを決めて、何か一つ持ち寄って下さいって連絡して。自分の友達を誘っても良し。そんな面白そうなところ行ってみたい。落ち込んでいた愛ちゃんがボロボロ泣き出し、小田ちゃんのお母さんも含めみんなで励ましている姿がすごく素敵でした。そして実加の彼氏・洋治がタイミングよく(悪く?)帰ってくるのですが。なんだか洋治君もいい子です。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)