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「雪と珊瑚と」梨木香歩
梨木 香歩
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,575

JUGEMテーマ:読書


珊瑚、21歳。生まれたばかりの赤ちゃん雪を抱え、途方に暮れていたところ、様々な人との出逢いや助けに支えられ、心にも体にもやさしい、惣菜カフェをオープンさせることになる……。
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| 本:な行(梨木香歩) | 23:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
「不思議な羅針盤」梨木香歩
JUGEMテーマ:読書


憤ったり寂しかったり納得したり、何かを慈しんだり発見したりうれしくなったり。そんな日常にあっては穏やかに南北を指す磁針では物足りず、心の深いところで「不思議な羅針盤」が欲しかったという著者。同じ年代の女性たちとおしゃべりするような心持ちで、同時に07~09年の社会的事象までも映し出した、万華鏡のようなエッセイ集。

07年から09年まで「ミセス」に連載していたエッセイだそうです。あとがきに「当時友人が悩み事を抱えて電話してきたり、食事に行ったりしたことが多かったので、その続きのように原稿を書いていた。なんだか同じ年代の女性たちとおしゃべりしているような感覚だった」とあります。なんだか納得。



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| 本:な行(梨木香歩) | 21:28 | comments(4) | trackbacks(1) |
「ピスタチオ」梨木香歩
JUGEMテーマ:読書


緑溢れる武蔵野に老いた犬と住む棚。アフリカ取材の話が来た頃から不思議な符合が起こりはじめる。雄大で繊細な物語創生の物語。

きっちりと証明することが出来ないような事が日常のすぐ側にある。そんなのが梨木さんらしい。

翠は出版社を辞めて棚というペンネームでライターの仕事をしていた。愛犬のマースが腫瘍を取る手術を無事に終えて一安心したところに、以前アフリカで知り合い亡くなった片山海里がウガンダについて書いた本を読む。同じ頃、ウガンダでの取材旅行の依頼があった。ウガンダで出会った人たち。そして不思議な事がまわりに起こっていく。

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| 本:な行(梨木香歩) | 22:15 | comments(0) | trackbacks(1) |
「西の魔女が死んだ」梨木果歩
JUGEMテーマ:読書


中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

一度読んだことがあったうえに映画も見ました。文庫本に入ってる「渡りの一日」が読みたくて借りました。

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| 本:な行(梨木香歩) | 20:21 | comments(0) | trackbacks(0) |
「f植物園の巣穴」梨木果歩
梨木 香歩
朝日新聞出版
(2009-05-07)

JUGEMテーマ:読書


歯痛に悩む植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神……。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。

久しぶりの梨木さん。物語はやっぱり不思議な世界に入り込みます。タイトルからして不思議。「f植物園」の「f」って…図書館で予約する時、私が間違ってるのかと思ってました。

歯医者に行ってみたら、そこで忙しそうに働く犬の後姿が見えたり、大家さんに鶏の鶏冠がついていたり。そんな事も「ほぉ、そんなものか。しかたないか」と受け入れていく主人公。そしてそんな世界を「ほぉ、あるでしょうね」と受け入れる私。

出来ることなら梨木さんの物語は一人の時に読みたい。読んでる途中に息子が「国語の本がない」だの「蚊に刺されたから、ムヒちょうだい」だの言われたくない。だけど現実はキビシーので、こっちの世界とあっちの世界をいったりきたり。
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| 本:な行(梨木香歩) | 22:15 | comments(4) | trackbacks(2) |
「この庭に―黒いミンクの話」梨木香歩
この庭に―黒いミンクの話
この庭に―黒いミンクの話
須藤 由希子,梨木 香歩


人生に疲れ、北の街にある知り合いの家にやってきた私。酒びたりの日々、目が醒めると門扉の所にいる女の子。ある日、その子に声をかけるため外に出てみる。「ミンクがこの庭にいるとおもう」と言うのだ。

どうやらこの主人公は「からくりからくさ」のマーガレットの子供のようです。文庫本の「りかさん」にはミケルの物語が載っているようです。やっぱり読まなければ!

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| 本:な行(梨木香歩) | 22:16 | comments(4) | trackbacks(2) |
「水辺にて」梨木香歩
水辺にて―on the water/off the water
水辺にて―on the water/off the water
梨木 香歩

カヤックに載りながら見る風景。考える事。水辺の町でであった風景、つむぎだす物語。

梨木さんってなんとなくナウシカのような人だって思いました。一人で森を歩き、そこに生息する動物や生えている植物に目を向ける。いつくしむ。一つの事に夢中になると突き詰める。そんな集中から物語が生まれてくるんだなって思いました。

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| 本:な行(梨木香歩) | 21:23 | comments(10) | trackbacks(4) |
「りかさん」梨木香歩
りかさん
りかさん
梨木 香歩

祖母から「おひな祭りに欲しいものないの?」と聞かれリカちゃん人形をお願いしたようこ。届いたのは市松人形のりかさんと取扱説明書だった。

「からくりからくさ」の蓉子がりかさんと出合ったときの物語です。「からくりからくさ」では亡くなっているおばあちゃんが生きてますし、蓉子が持つ雰囲気や仕事としている染物なんかもりかさんとおばあちゃんの影響なんだってわかります。

リカちゃん人形じゃなくてガッカリしていたようこですが、おばあちゃんの説明書どおり箱膳に自分が食べるのと同じものを用意し、一緒に食べ、最後にりかさんの食べ残しも食べます。7日目に頭の中にりかさんの声が響き、会話ができるようになります。りかさんと一緒にいると人形達が動き、声が聞こえ、人形が見てきたものが見えるのです。

人間の持つ業や深い想いが人形に宿り、時を経ても色あせることなく人形の中に蓄積されていく。人形たちが語る言葉、見せる映像は、断片的ながらも悲しくて怖い。そんな辛い思いをしている人形をやさしくよい方向に導いてあげるようことりかさん、そしておばあさん。
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| 本:な行(梨木香歩) | 20:59 | comments(6) | trackbacks(4) |
「からくりからくさ」梨木香歩
からくりからくさ
からくりからくさ
梨木 香歩


祖母が亡くなって50日目。久しぶりに会ったりかさんは話をしなくなった。その祖母の家で共同生活する4人。染色をする蓉子。鍼灸の勉強しているマーガレット。機を織る紀久。テキスタイル図案を研究する与希子。4人の出会いは偶然なのか必然なのか?

梨木さんらしい雰囲気のある物語でした。祖母の残した古いけどよく手入れされた家。網戸を買うために、庭の雑草を食べる。絹を染める為に草木を刈る。機を織る音がすると、その周りで自分のことをする同居人達。ゆったりとした空間。ずっとひたっていたいと思いました。

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| 本:な行(梨木香歩) | 23:05 | comments(6) | trackbacks(4) |
「沼地のある森を抜けて」梨木香歩

主人公の久美は独身。亡くなった叔母から、マンションとともに先祖伝来というぬか床を受け継いだ。 「気に入らない人に手入れされると呻く」と言われているぬか床。ある日、中に不思議な卵らしきものが出来た。

久美とぬか床。男を捨てた風野。時子叔母さんの苦悩。久美の先祖が書いた記録。そして「シマ」の物語。現在から過去、物語がいろんな所にとびながら、ひとつにまとまっていきます。スケールの大きな物語。だけど、私はちゃんと意味を理解できてるのか心配になります。まるであの島の沼地のある森に入っていってしまって、そこから抜け出せずにいる。そんな気分です。

先祖伝来のぬか床を譲り受けた久美。男の人に頼らず一人で生きている久美。先祖伝来のぬか床を譲り受け、毎日かき回しているうちに、卵が見つかり、やがて人間が現れます。その現象に驚きながらも、その事について調べようと思い立つ。そして叔母である時子が相談していた風野に出会う。風野は男性である事を捨てている。そんな二人がぬか床の出所の島に渡り、化学反応によってお互いを魅力的と思う。梨木さんらしい愛の書き方だなぁと思いました。

久美と風野が話す「優生理論」の話。読んでいて胸騒ぎがしました。前にその話を読んだ本ですごくドキっとしたんですよね。どこかで読んだ事があるって思いました。梨木さんの「ぐるりのこと」に出てきたのかな?

シマの物語が3つありましたが、脳みそをフル回転させて想像力を働かせましたが、ついていけなかった。昨日から何回その章でうたた寝したことか…
| 本:な行(梨木香歩) | 00:02 | comments(6) | trackbacks(8) |
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