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小路 幸也
朝日新聞出版
(2010-08-06)
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小さい頃から病弱だった華が療養先から自宅に戻ると、兄・太郎は引きこもりになっていた。「すべては、わたしのせい?」。責任を感じ、兄を立ち直らせようとする華。その前向きな姿に励まされた太郎はついにアルバイトを始める。だが、華の病が再発して…。実話から生まれた感動作。
映画のノベライズですよね。小路さん、以前に「うた魂」も書いていたような気がします。読んだつもりでいたけど、映画を見ただけで読んではいなかったらしい。
娘華の喘息がよくなるようにと奉納花火で有名な田舎、片貝町に引っ越してきた須藤一家。長男の太郎は中3という大事な時期に東京から田舎への引越し。学校では馴染めずいつも一人だった。それでも華のためと思い頑張っていた。ところが華は喘息が治ったと思ったら白血病に。太郎は大学進学もせず、就職もせずひきこもりの生活に。両親は今まで華優先で太郎の事情にかまってあげられないことを申し訳なく思いながらも、でも華のために仕方がなかったと何も出来ないでいる。
病院での辛い治療に耐え華が帰ってきた。お見舞いにあまり来なかった太郎がどうしているのかが気になる華。太郎がひきこもっていることを知り、あの手この手で太郎を外に連れ出そうとする。太郎もそんな華の無邪気な誘いに態度を軟化していった。太郎は華を後ろに乗せて新聞配達を始める。そして中学の卒業生で作る成人会で奉納花火を上げるのが夢の華はおにいちゃんが成人会に入っていないことを知り、おにいちゃんの同級生におにいちゃんをいれてくれるように頼みに行く。
そんな時、華が白血病の再発。ドナーはいないらしい。太郎は成人会を辞めて、アルバイトも増やしなにやら計画している。華は奉納花火を楽しみにしている。
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