切羽へ
井上 荒野
舞台は、かつて炭鉱で栄えた小さな島。小学校で養護教員、つまり保健室の先生をしている30代の「私」セイは、画家の夫・陽介と平穏で幸せな日々を送っている。そんな日常に変化が訪れたのは、音楽教師の若い男がセイが勤める小学校に赴任してきてからである。
直木賞、井上さんでしたね。静かに情熱的な物語でした。
主人公のセイは、人妻で、しかも画家の夫とは仲が良い。九州の小さな島で養護教諭をして暮らしているセイ。画家の夫とは仲がよい。3月、小学校の卒業式の日、若い男・石和が音楽の教師として赴任してくる。なにやら屈託を抱えているようなその男を見たセイは胸騒ぎを覚える…。
学校には校長と教頭、そして月江先生の3人の教師がいた。月江先生はグラマーでいつも体にピッタリとくっつく服を着ていて、「本土さん」と島の人たちに呼ばれている男が時々会いに来る。
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