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「夢違」恩田陸
恩田 陸
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,890

JUGEMテーマ:読書


夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、亡くなったはずの女の影に悩まされていた。予知夢を見る女、結衣子。俺は幽霊を視ているのだろうか?そんな折、浩章のもとに奇妙な依頼が舞い込む。各地の小学校で頻発する集団白昼夢。狂乱に陥った子供たちの「夢札」を視た浩章は、そこにある符合を見出す。悪夢を変えることはできるのか。夢の源を追い、奈良・吉野に向かった浩章を待っていたものは―。人は何処まで“視る”ことができるのか?物語の地平を変える、恩田陸の新境地。
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| 本:あ行(恩田陸) | 09:21 | comments(2) | trackbacks(1) |
「土曜日は灰色の馬」恩田陸
JUGEMテーマ:読書


ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなジャンルの物語を書き分け、多くの読者を魅了し続ける小説家・恩田陸さん。汲めども尽きぬ物語の源泉はいったいどこにあるのでしょうか!? ブラッドベリにビートルズ、松本清張や三島由紀夫まで、恩田さんが大好きな本・映画・マンガなどを大胆奔放に語る、ヴァラエティに富んだエッセイ集。

晶文社のHPに連載されていた同名のエッセイを中心に、著者の好む書物や少女マンガ、あるいは演劇・映画に関するエッセイをまとめたものだそうです。
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| 本:あ行(恩田陸) | 22:50 | comments(2) | trackbacks(1) |
「私の家では何も起こらない」恩田陸
JUGEMテーマ:読書


小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。この家は、時がゆっくり流れている。幽霊屋敷と噂されるその家にすむ女流作家は居心地のよいこの家を愛している。血の海となった台所、床下の収納庫のマリネにされた子どもたち・・・・・・いったいこの家にはどんな記憶が潜んでいるのだろう。幽霊屋敷に魅了された人々の美しくて優雅なゴーストストーリー。

すごく恩田さんらしい、雰囲気たっぷりの物語で大満足の1冊でした。

小さな丘の上にたつ古い二階建ての家。現在住んでいるのはこの屋敷を建てた人物の姪に当たる女性作家。屋敷を見たいと訪ねて来た客が、そこで起きた様々な事件や怪異を話し出す。そんな風に物語りははじまり、その後過去に遡りその家に関わった人たちの物語が語られます。
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| 本:あ行(恩田陸) | 22:03 | comments(2) | trackbacks(1) |
「メガロマニア」恩田陸
JUGEMテーマ:読書


中南米で独自の発展を遂げた古代文明─。大の飛行機嫌いの作家が知的好奇心に突き動かされ、メキシコやグアテマラのマヤ遺跡、ペルーのマチュピチュをカメラ片手に巡り、思索した17日間の紀行エッセー。

飛行機嫌いの恩田さんが11回も飛行機に乗って中南米を旅しています。早朝まだ夜が明けぬうちにホテルを出発して6時間走りっぱなしで次の遺跡へ…なんてすごい旅をして、言った遺跡で高所恐怖症なのにピラミッドに登ったり。

マチュピチュくらいなら名前は知っていますが、色々な町の色々な遺跡の名前がごちゃ混ぜになりました。恩田さんが見て感想を述べている遺跡の写真がもっとあったら面白かったのになって思いましたが、それは「NHKスペシャル 失われた文明」3部作に載っているのかしら。

カンクンは行った事があって、「近くに遺跡があるのか〜」くらいには思ったような気もしますが、その頃は全く興味がなかった。今だったらきっとちょっと見に行くかも。
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| 本:あ行(恩田陸) | 22:30 | comments(0) | trackbacks(1) |
「六月の夜と昼のあわいに」恩田陸
恩田 陸,杉本 秀太郎
朝日新聞出版
(2009-06-19)

JUGEMテーマ:読書


よび覚まされる記憶、あふれ出る感情、たち上がる論理。言葉によって喚起される、人間のいとなみ。ミステリー、SF、私小説、ファンタジー、ルポルタージュ…あらゆる小説の形式と、恩田作品のエッセンスが味わえる「夢十夜」的小説集。フランス文学者・杉本秀太郎による詩、俳句、短歌に秘められた謎と、希代の新鋭画家による十のイメージに誘われた、摩訶不思議な十の作品世界。

「杉本さんから序詞が届くと、自ら新鋭画家の絵を選び、序詞と絵にインスパイアされて「日常と非日常のすきまみたいなもの」をしぼりだすようにひといきに書いた。」と何かのインタビューで見ました。絵が最初なのかと思ったら、まず序詞だったんですね。

読んでいると心がザワザワする感じ。恩田さんらしい文章といえばそうなのかもしれないけど、とにかく読みにくかった。行間にある何かを読み取らなければいけない、そんな物語ばかり。「夜と昼のあわいに」というより「行と行のあわいに」って感じ。読みながら気がついたら夢の世界っていうのを何度も繰り返しました。

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| 本:あ行(恩田陸) | 22:07 | comments(2) | trackbacks(1) |
「訪問者」恩田陸
恩田 陸
祥伝社
(2009-05-14)

JUGEMテーマ:読書


山中にひっそりとたたずむ古い洋館――。三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる? 一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が! 冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた……。果たして「訪問者」とは誰か? 千沙子と昌彦の死の謎とは? そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った。

「山中の湖のほとりのひっそりとたたずむ古い洋館…」そんなキーワードだけで恩田ワールドにグググっと入り込んじゃいます。

人里はなれた山中の湖のほとりに建つ古い洋館。3年前に家業を継いだ朝霞千沙子が湖で亡くなった。そこに住む朝霞家の人々・長男の千蔵、次男の千次、三男の千衛、そして末っ子の千恵子とその夫・宮脇協一郎。お手伝いの更科。訳あって面倒を見ている10歳の女の子・愛華。千沙子に育てられた映画監督・峠昌彦の親友・井上は、カメラマンの長田とともに、その洋館にやってきた。

愛華は3年前に死んだはずの千沙子を見たと言うし、千次は「訪問者に気をつけろ」という手紙をもらっていた。井上は昌彦の弁護士だったが、雑誌の取材だと嘘をついて洋館にやってきた。そこにやってきた愛華の母親。彼女の行動も不自然だ。嵐が来て、家の外に死体が。インターフォンがなり、昌彦が子どもの頃から大切にしていた木彫りの象が置かれていた。次の日の朝早くに小野寺という役者がインターフォンをならし、嵐でがけ崩れが起き道がふさがっていると言う。小野寺は見知らぬ女性に頼まれて千沙子の姿になって前日に湖のあたりをウロウロしていたのだ。
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| 本:あ行(恩田陸) | 22:21 | comments(4) | trackbacks(5) |
「ブラザー・サン シスター・ムーン」恩田陸
ブラザー・サン シスター・ムーン
ブラザー・サン シスター・ムーン
恩田 陸
JUGEMテーマ:読書


高校時代、たまたま課外授業のグループで一緒になった3人の男女が、たまたま東京の同じ大学に入学し時々会ったりもする。読書サークルに入った楡崎綾音、ジャズに没頭する戸崎衛、映画三昧の箱崎一。大人になった3人が大学時代の事を振り返る。


第一部「あいつと私」小説家になった楡崎綾音
第二部「青い花」ジャズに浸った戸崎衛
第三部が「陽のあたる場所」映画監督になった箱崎一

特に何か起こる訳でもなく、それぞれが淡々と語ります。それぞれ仕事や家庭を持ち、ふと振り返る大学時代。何者でもなく、何者になるかもわからない。ぽっかりと宙にういたような4年間。でも、その中にその後の自分の元になるものがある。
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| 本:あ行(恩田陸) | 21:15 | comments(2) | trackbacks(3) |
「きのうの世界」恩田陸
きのうの世界

きのうの世界

恩田 陸

JUGEMテーマ:読書




塔と水路がある町のはずれ、丘にかかる木の橋「水無月橋」で見つかった死体。1年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか?



分厚い本です。恩田さんみずから「集大成です」と語ってます。恩田さんらしい世界が広がってます。何度も何度も寝そうになりました。つまらない訳じゃないんだけど、眠くなる。そんな物語でした。



舞台は、3つの塔(そのうちの一つは壊れたまま)と水路のある町。東京で失踪した男性の死体がその町の水無月橋で失踪から1年後に見つかった。初めてこの町にやってきて、何かを調べている「あなた」に向けて語りかけるという形で物語が始まります。町に張り巡らされた水路。そして雨。なんとなく「月の裏側」を思い出させるスタート。



そして死体となって発見されたのは市川吾郎。彼は子どもの頃から一度見たものを映像として記憶する能力を持っていた。市川が同僚の送別会が終わった後忽然といなくなった。そして1年後に死体となって発見されます。市川になにがあったのか、死の理由は。そしてこの町にある3つの搭は何のために作られたものなのか?

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| 本:あ行(恩田陸) | 23:06 | comments(10) | trackbacks(7) |
「不連続の世界」恩田陸
不連続の世界
不連続の世界
恩田 陸


「月の裏側」塚崎多聞が主人公の短編集。初出「ポンツーン」「パピルス」

「月の裏側」ではたしか30歳になったところだった多聞。「木守り男」では20代後半って言ってます。次の「悪魔を憐れむ歌」でもジャンヌとは結婚してない感じです。ってことは「盗まれる」前の話。

「砂丘ピクニック」の楠巴も言ってたけど、いろんな「不思議」な話に巻き込まれる多聞。キャーっていうんじゃなくて、ちょっぴりゾクっとする物語ばかりでした。

エジプトのピラミッドの中に太陽の舟っていうのが埋まっているけど、さかさまになっている。とか昔の日本の人は蜃気楼は蛤のはいた気で起こると考えていた。とか、縮小と拡大の概念を子どもに理解させる為にする十倍や十分の一の話など、多聞がする雑学が面白いです。
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| 本:あ行(恩田陸) | 20:42 | comments(8) | trackbacks(6) |
「月の裏側」恩田陸
月の裏側 (幻冬舎文庫)
月の裏側 (幻冬舎文庫)
恩田 陸
JUGEMテーマ:読書


九州の水郷都市・箭納倉に大学時代の恩師・三隈協一郎を訪ねやってきた塚崎多聞。多聞はここで起こった三件の失踪事件について聞いた。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老人だったが、それぞれ失踪していた時の記憶がないままひょっこりと戻ってきていた。協一郎の娘で京都の老舗料亭の若女将・藍子、失踪した人たちにインタビューをした新聞記者の高安。4人は失踪事件の謎をおっていく。

新刊「不連続の世界」に「月の裏側」の塚崎多聞再登場!なんて書いてあったので慌てて読みました。ちょうど今週の東京は雨。ずっとずっと強い雨が降り続いていて、物語の世界とピッタリでゾクゾクしました。

この小説は海外小説「盗まれた街」へのオマージュだそうですね。そう聞くとそっちも読みたくなってきます。

九州の水郷都市・箭納倉。町は堀で囲まれ、どんこ舟という細長い舟で川くだりを楽しむことが出来る。そんな町で起こった失踪事件。突然いなくなり、そして戻ってくる人たち。協一郎の弟夫婦も以前失踪して戻ってきていた。その人たちは「盗まれた」と考える協一郎は堀から離れた場所に家を借りている。協一郎が飼っている猫・白雨が時々持ち帰る作り物の耳や指。失踪した人たちのインタビューの後ろから聞こえる音。同じタイミングで驚く失踪した人たち。箭納倉で何かが起こっている。
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| 本:あ行(恩田陸) | 21:22 | comments(2) | trackbacks(2) |
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